こんにちは。KUSANAGI 開発チーム、プロダクトマネジャーの相原です。
KUSANAGIの開発チームが日々向き合っているのは、「常に最新モジュールへ追従する」ことと、「後方互換性を維持しスムーズなアップデートを提供する」という、一見相反する2つの課題です。
最新のPHPやデータベースに素早く対応してセキュリティとパフォーマンスを最先端に保ちたい。一方で、急な変更で既存のサイトが動かなくなってしまうのは避けたい。このバランスを保つために、私たちは「準備」と「廃止」をセットで検討しています。
2026年1〜2月の動向~準備から「廃止」への移行
昨年11月~12月は、PHP 8.5への対応など「新しい選択肢を増やす準備期間」でした。それを経て、この1月~2月は、役割を終えたレガシーな環境を切り離す、実質的な「世代交代」のフェーズに入っています。
特に大きいのは、PHP 8.1のサポート終了です。PHPコミュニティ全体で2025年末にEOLを迎えた後、KUSANAGI側でも2026年1月29日の9.8.5-1で正式に廃止が完了しました。
廃止・終了したもの(2026年1〜2月)
PHP 8.1 サポート終了
EOLに伴い、--php81 オプションを廃止。kusanagi php --use コマンドで8.2以降への切り替えをお願いします。
PostgreSQL 13 / Drupal 9 サポート終了
PostgreSQL 17/18へのへの移行準備が整ったため、正式に廃止となりました。
新規追加・更新されたもの
- MariaDB 11.4 / 11.8 サポート開始
- PHP 8.5 最新版(8.5.3-1)の適用
- nginx セキュリティパッチの迅速な適用(CVE対応)
主なアップデート一覧
| 日付 | バージョン / パッケージ | 主な変更内容 |
| 2026/1/29 | ・KUSANAGI 9 9.8.5-1 ・Security Edition 10.3.5-1.el9 | PHP 8.1 / PostgreSQL 13 / Drupal 9 のサポート終了。 PostgreSQL 17/18追加。 |
| 2026/1/30 | ・wp-plugins 20260128-1 | KUSANAGIプラグインの更新 |
| 2026/2/20 | ・KUSANAGI 9 9.8.6-1 ・Security Edition 10.3.7-1.el9 | MariaDB 11.4 / 11.8 の新規サポート |
※この期間中に実施したモジュールの脆弱性対応についてはSecurity Advisoryを参照ください。kusanagi-nginx、kusanagi-mod_security_crs、kusanagi-openssl、kusanagi-nodejs、kusanagi-curl、kusanagi-composerの脆弱性対応を行っています。まだ適用されていない方は、迅速なアップデートをお願いいたします。
※Security Editionでミドルウェアの自動更新を有効にしている場合は修正は自動で適用されます
今後の見通し~さらなる安定と次世代への対応
- SafeUpgrade のPHP対応強化
現在、Security Editionで提供している「SafeUpgrade」において、PHPのバージョンアップ対応を進めています。ブラウザ表示テスト等を組み合わせ、よりリスクの低い自動更新体験を目指しています。 - AlmaLinux 10 への対応検討
次世代OSである AlmaLinux 10 への対応についても検討を開始しました。プラットフォームとしての基盤をより強固なものにするための基礎開発です。
「最新」と「安定」の両立を、自動化という選択肢で
今回のPHP 8.1廃止のように、ミドルウェアの世代交代は避けて通れない課題です。しかし、日々の業務の中でこれらを常に追いかけ、手動でテスト・更新し続けるのは容易ではありません。
私たちが目指す「常に最新でセキュアな環境」を、より手軽に手に入れていただくための手段が KUSANAGI Security Edition です。
SafeUpgrade機能によるアップデートの自動化や、脆弱性への迅速な対応により、運用担当者の心理的・技術的負荷を大幅に軽減します。私たちが理想とする「止まらない、攻めの運用」を、ぜひ体感してください。


