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FAQ

このページでは、KUSANAGIにお寄せ頂いた、よくあるご質問への回答、およびご利用方法に関する補足情報などを掲載しています。

Q1. WordPressの管理画面からテーマやプラグインの更新が行えません。

A1. PHP 8.0以降を使用している場合は、wp-config.php の以下の行を

define('FS_METHOD', 'ftpsockets');

以下のように変更してください。

define('FS_METHOD', 'ftpext');

Q2. kusanagi コマンドが使えません

A2. kusanagi コマンドが使用できない場合、root ユーザーか、もしくは www グループに所属しているユーザーであるかご確認ください。(kusanagi ユーザーはデフォルトで www グループに所属しています)
kusanagi コマンドのフルパスは /opt/local/bin/kusanagi です。

Q3-1. KUSANAGI 9 for Vagrant の最新イメージが公開されていますが、自動的に更新されません。

A3-1. Vagrant では最新の Box (イメージ) が公開されても自動的にダウンロードはされません。
KUSANAGI 9 for Vagrant の最新 Box をダウンロードするには、ホスト側で下記のコマンドを実行してください。

# vagrant box update --box primestrategy/kusanagi9

すでに構築された KUSANAGI 9 for Vagrant 環境には、ダウンロードした最新の Box は反映されません。
これは、KUSANAGI 9 for Vagrant が環境を構築するとき、そのときに存在する Box から作コピーを成するためです。
最新 Box から KUSANAGI 9 for Vagrant 環境を構築するには、別ディレクトリで作業するか、環境を作り直す必要があります。

Q3-2. KUSANAGI 9 for Vagrant の最新イメージをダウンロードすると OS が CentOS Stream 9 になります。

A3-2. KUSANAGI 9 for Vagrant v9.3.2307 からベース OS が CentOS Stream 9 になりました。
ベース OS が CentOS Stream 8 の最新 Box をダウンロードするには、ホスト側で下記のコマンドを実行してください。

# vagrant box add primestrategy/kusanagi9-centosstream8

これで CentOS Stream 8 の最新 Box がダウンロードされます。
vagrant upする際には同様に Vagrantfile に box を指定してください。

Vagrant.configure("2") do |config|
  config.vm.box = "primestrategy/kusanagi9-centosstream8"
:
:
end

Q3-1 と同じで、すでに構築された KUSANAGI 9 for Vagrant 環境には、ダウンロードした最新の Box は反映されない点には、ご留意ください。

Q4. dnfでアップデートを実行すると、エラーが出力されてアップデートできません。

A4-1. 以下のようなメッセージが出力された場合、パッケージ依存性の処理において問題が発生しています。

エラー表示の例
(try to add '--allowerasing' to command line to replace conflicting packages or '--skip-broken' to skip uninstallable packages or '--nobest' to use not only best candidate packages)

(競合するパッケージを置き換えるには、コマンドラインに '--allowerasing' を追加してみてください または、'--skip-broken' を追加して、インストール不可のパッケージをスキップしてください または、'--nobest' を追加して、最適候補のパッケージのみを使用しないでください)

リポジトリの情報が更新されていない場合があります。
そのような場合は以下のコマンドのとおりキャッシュを削除して再度実行してください。

# dnf clean all

それでも再発する時は、dnfでアップデートを実行した際にKUSANAGI 9のモジュールの更新中で、依存する全てのパッケージがまだリポジトリに公開されていない場合があります。
そのような場合は時間をあけてから再度実行してください。

A4-2. 以下のようなメッセージが出力された場合、MariaDB 10.3がリポジトリから削除されたためです。

エラー表示の例
(Errors during downloading metadata for repository 'mariadb10.3':
  - Status code: 404 for http://mirror.mariadb.org/yum/10.3/centos/8/x86_64/repodata/repomd.xml (IP: 162.55.42.214)
Error: Failed to download metadata for repo 'mariadb10.3': Cannot download repomd.xml: Cannot download repodata/repomd.xml: All mirrors were tried)

(Errors during downloading metadata for repository 'mariadb10.3':
  - Status code: 404 for http://mirror.mariadb.org/yum/10.3/centos/8/x86_64/repodata/repomd.xml (IP: 162.55.42.214)
エラー: repo 'mariadb10.3' のメタデータのダウンロードに失敗しました : Cannot download repomd.xml: Cannot download repodata/repomd.xml: All mirrors were tried)

MariaDB 10.3は2023年5月にサポートが終了しており、MariaDBのリポジトリから削除されました。
アーカイブのリポジトリに残っていますので、/etc/yum.repos.d/MariaDB.repoの以下の行をそれぞれ

baseurl = http://yum.mariadb.org/10.3/centos/$releasever/x86_64

以下のように書き換えることでdnfコマンドで更新できるようになります。

baseurl = https://archive.mariadb.org/yum/10.3/centos/$releasever/x86_64

しかし、MariaDB 10.3は更新されることがないため、最新のMariaDBへのアップグレードを推奨します。
アップグレードはkusanagi upgrade mariadbコマンドで行えます。

A4-3. 以下のようなメッセージが出力された場合、PostgreSQLのリポジトリで署名の変更が行われたためです。

エラー表示の例
(Error: Failed to download metadata for repo 'pgdg-common': repomd.xml GPG signature verification error: Bad GPG signature)

(エラー: repo 'pgdg-common' のメタデータのダウンロードに失敗しました : repomd.xml GPG signature verification error: Bad GPG signature)

以下のように pgdg-redhat-repo を更新する必要があります。
また、その後に使用しているPostgreSQLのバージョンに合わせて不要なリポジトリを無効化してください。

# dnf upgrade pgdg-redhat-repo --nogpgcheck

# dnf config-manager set-disabled pgdg\*
# dnf config-manager set-enabled pgdg-common

PostgreSQL 13を利用している場合
# dnf config-manager set-enabled pgdg13

PostgreSQL 14を利用している場合
# dnf config-manager set-enabled pgdg14

PostgreSQL 15を利用している場合
# dnf config-manager set-enabled pgdg15

PostgreSQL 16を利用している場合
# dnf config-manager set-enabled pgdg16

過去のバージョンのFAQについては以下からご覧ください。