KUSANAGIは、プロの知見が凝縮された「超高速・高セキュリティ」な環境を、どなたでもシンプルなコマンド操作で簡単に再現できるエコシステムです。
まずは Phase 2(高速化チューニング) までの完了を目標に進めましょう。これだけで、エンタープライズ用途にも耐えうる、高度に最適化されたWebサイトが手に入ります。
【最短ルート】まずはここからスタート
Phase 0:環境準備とデプロイ(スタートライン)
目標:クラウド上にKUSANAGIをデプロイし、接続する
KUSANAGIはPCにインストールするソフトウェアではなく、クラウド上で動作する「仮想マシン(VM)」です。
AWS・Azure・GCP・さくらのクラウドなど各社のマーケットプレイスからイメージを選ぶだけで起動できます。
1. 必修アクション: 各社クラウドのマーケットプレイスから「KUSANAGI 9」を選択してインスタンスを作成します。
参考)各クラウドでのインスタンス作成方法 : ご利用可能なプラットフォーム
2. OS更新: 起動後、まずはOSを最新の状態にアップデートします。
コマンド:dnf upgrade -y && reboot
ポイント:KUSANAGIは「OSそのもの」に近い存在です。最初に土台となるOSを最新化することで、脆弱性のないクリーンな運用基盤が完成します。
Phase 1:基礎構築力(サイトの公開)
目標:KUSANAGIコマンドを用い、WordPressを立ち上げる
手動では膨大な時間を要するサーバー構築・設定を、KUSANAGIが自動で代行します。
理解すべき2つのステップkusanagi init : システム設定。WebサーバーやPHPの種類を選択し、サーバー全体の基本構成を決定します。kusanagi provision : サイト作成。ドメイン設定、SSL設定、DB名などを一括指定。Webサーバ設定・DB作成・SSL証明書発行を一括で完了させます。
ポイント: 手動なら数時間かかる「安全なサイト構築」が、わずか数分で終わります。
Phase 2:高速化チューニング(真価の体感)
目標:2種類のキャッシュを使い分け、サーバー負荷を劇的に下げる
サイトの公開が完了したら、KUSANAGIの真骨頂であるキャッシュ機能を有効化します。
2大キャッシュ戦略kusanagi fcache on : Nginx層キャッシュ。非ログインユーザーへの表示を劇的に高速化します。kusanagi bcache on : WordPress層キャッシュ。WordPressプラグインと連携し、動的処理が必要な箇所でもデータベース負荷を軽減します。
実践確認: kusanagi status を実行し、キャッシュが ON になっているか確認しましょう。
【最短ルート達成】
ここまでで、最高レベルのパフォーマンスと堅牢性を備えたWebサイトが完成です。
この段階で運用を開始しても、十分に強力なパフォーマンスを発揮します。
最短ルート達成チェックリスト
provision コマンドでWebサイトを公開した詳細な手順はKUSANAGI クイックスタートをご覧ください。
【ステップアップ】より高度な運用・管理へ
最短ルートを完走した後、さらに運用を効率化・安定化させたい方のための応用ガイドです。
Phase 3:運用・セキュリティ(安定稼働の維持)
目標:自動化を促進し、「安全・安心」が続く状態を保つ
kusanagi ssl --auto on: SSL証明書の更新を完全自動化し、期限切れのリスクを排除します。kusanagi monit: プロセスを24時間監視。万が一の停止時にも自動再起動を試みます。- Security Edition の活用: OSパッチの自動適用(
autoupdate)により、セキュリティ保守の手間を最小限に抑えます。
もっと詳しく
Phase 4:トラブルシューティング(自律的な解決)
目標:ログを解析し、エラーに対して冷静に対処できるスキルを養う
kusanagi status: 各サービスの稼働状況を一目で把握し、異常の切り分けを行います。- ログの確認習慣: サイト固有のエラーログ(
/home/kusanagi/[プロファイル名]/log/nginx/error.log)を参照し、根本原因を特定する手法を学びます。
もっと詳しく
- KUSANAGIのWebサーバ構成(設定ファイルやログの場所)
- KUSANAGI開発メンバーの課題解決手法(コラム連載)
Phase 5:モダン運用(次世代の管理手法)
目標:AIアシスタントや移行ツールを活用し、スマートに運用する
kusanagi-gemini: AIに「このログの意味は?」と問いかけるだけで、分析と解決策の提示を受けられます。kusanagi migrate: サーバー移転やスペックアップに伴うデータ移行を、プロファイル単位で安全かつ迅速に実施します。
もっと詳しく
KUSANAGIを理解し、運用がわかる技術資料
KUSANAGIを理解し、自信を持って構築、運用できるようになるための技術資料(全66ページ)を公開しています。
