2024-06-12 更新
KUSANAGI 9.5.0 の変更点について変更よる影響範囲が広いことから、当初 (2024-05-27) にお知らせしていた変更点の一部は KUSANAGI 9.5.0 以降に延期することとしました。
延期となった変更点の詳細は『KUSANAGI 9.5.0』以降の変更予定を参照してください。
また、 Nginx 1.27 の公開に伴い、デフォルトの Nginx バージョンの変更を前倒ししています。
『KUSANAGI 9.5.0』
従来の AlmaLinux OS 8/CentOS Stream 9/AlmaLinux OS 9 をベースにした KUSANAGI に加えて、よりミドルウェアの選択に幅を持たせられるように変更します。
- KUSANAGIが提供するミドルウェアに加えて、ベースとなるOSが提供するミドルウェアやサードパーティが提供するミドルウェアをそのまま利用することもできるようになります。
『KUSANAGI 9.5.0』の変更点
デフォルトの Nginx バージョンの変更
KUSANAGI 9.4.15 までデフォルトとしていた Nginx 1.25 は Nginx 1.27 の公開と同時にコミュニティによるサポートが終了しました。これに合わせて、KUSANAGI 9.5.0 ではデフォルトを Nginx 1.27 に変更されます。
kusanagi init コマンドで --nginx127
、 --nginx126
、 --nginx125
、 --nginx124
、 および、 --httpd24
を指定しなかった場合のデフォルトのウェブサーバーは、 --nginx127
(Nginx 1.27) となります。
Nginx 1.26/1.27 のサービス名を変更
Nginx のサービス名が Nginx 1.26 は nginx126.service
に、Nginx 1.27 は nginx127.service
変更されます。
また、今後予定される Nginx のバージョンについても nginxXXX.service
(XXX
はバージョン) に変更されます。
なお、Nginx 1.25 までのサービス名は nginx.service
のままとします。
この変更により、 systemctl コマンドで KUSANAGI の Nginx を対象とする際は、使用している Nginx のバージョンに合わせたサービス名を指定する必要があります。
Nginx 1.26/1.27 を再起動・リロードする場合
systemctl コマンドに代えて kusanagi nginx コマンドを使用してください。
kusanagi nginx コマンドは Nginx 1.24/1.25 に対しても使用できます。
再起動する場合
# systemctl restart nginx
↓
# kusanagi nginx
リロードする場合
# systemctl reload nginx
↓
# kusanagi nginx --reload
Nginx 1.26/1.27 のパスを変更
Nginx のパスが Nginx 1.26 は /opt/kusanagi/nginx126/sbin/nginx
に、Nginx 1.27 は /opt/kusanagi/nginx126/sbin/nginx
に変更されます。
また、今後予定される Nginx についても、 /opt/kusanagi/nginxXXX/sbin/nginx
(XXX
はバージョン) に変更されます。
なお、Nginx 1.25 までのバイナリ名は /opt/kusanagi/sbin/nginx
のままとします。
この変更により、 nginx コマンドを直接実行する際は、使用している Nginx のバージョンに合わせたパスを指定する必要があります。
Nginx 1.26/1.27 をテストする場合
nginx コマンドに代えて kusanagi nginx コマンドを使用してください。
kusanagi nginx コマンドは Nginx 1.24/1.25 に対しても使用できます。
テストする場合
# /opt/kusanagi/sbin/nginx -t
↓
# kusanagi nginx --test
『KUSANAGI 9.5.0』以降の変更予定
以下の変更は KUSANAGI 9.5.0 以降で対応する予定です。
- KUSANAGIが提供するミドルウェアの複数のバージョンを組み合わせて運用できるようになります。
Nginx の設定ファイルのパスを変更
KUSANAGI 9.5.0 以降でこれまで同時にインストールできなかった複数の Nginx のバージョンを同時にインストールできるように変更する予定です。これに合わせて KUSANAGI の Nginx が管理する設定ファイルのパスを /etc/opt/kusanagi/nginxXXX
(XXX
はバージョン) に変更する予定です。
他のミドルウェアのサービス名・設定ファイルのパスの変更
KUSANAGI 9.5.0 以降でこれまで同時にインストールできなかった複数の PHP のバージョンを同時にインストーできるように変更する予定です。これに合わせて PHP でも Nginx と同様にサービス名・設定ファイルのパスの変更する予定です。
PHP のサービス名・設定ファイルのパスの変更に関する詳細は、別途お知らせします。