init
KUSANAGIの初期設定。
KUSANAGI仮想マシンにおけるLinuxやデータベースのユーザーパスワードの設定、変更を行います。
使用例
kusanagi init --passwd password --nophrase --dbrootpass dbrootpass
オプション
タイムゾーン
[--tz TZ]
デフォルト:Asia/Tokyo
タイムゾーンとして TZ を指定します。
使用する言語
[--lang {en|ja}]
デフォルト:ja
使用する言語の選択を行います。en もしくは ja を指定します。
--lang enを指定すると英語ロケール(en_US.UTF-8)を、--lang jaを指定すると日本語ロケール(ja_JP.UTF-8)を設定します。
キーボードタイプ
[--keyboard {en|ja}]
デフォルト:ja
キーボードタイプの設定を行います。en もしくは ja を指定します。
--keyboard enを指定すると英語キーボード(us配列)を、--lang jaを指定すると日本語キーボード(jp106配列)を設定します。
kusanagiユーザーのパスワード (必須)
--passwd パスワード | --kusanagi-pass パスワード
kusanagiユーザーのパスワードとして指定したパスワードを設定します。|
パスワードには、「A~Z、a~z、0~9、!、#、$、%、&、(、)、*、+、-、,、.、/、:、;、<、=、>、?、@、[、]、^、_、{、|、}、~」の組み合わせからなる8文字以上の文字列を指定してください。
--passwd、--kusanagi-pass のいずれかの指定が必須です。
--passwd、--kusanagi-pass は同時に指定できません。
kusanagiユーザーのSSHユーザ鍵のパスフレーズ (必須)
--phrase フレーズ | --kusanagi-phrase フレーズ | --nophrase | --no-phrase
--phraseもしくは--kusanagi-phraseを指定したときは、kusanagiユーザーのSSHユーザ鍵のパスフレーズとして、指定したフレーズを設定します。
パスフレーズには、「A~Z、a~z、0~9、!、#、$、%、&、(、)、*、+、-、,、.、/、:、;、<、=、>、?、@、[、]、^、_、{、|、}、~」の組み合わせからなる5文字以上の文字列を指定してください。
--nophraseもしくは--no-phraseを指定したときは、kusanagiユーザーのSSHユーザ鍵のパスフレーズとして、空文字列を設定します。
--phrase、--kusanagi-phrase、 --nophrase、--no-phrase のいずれかの指定が必須です。
--phrase、--kusanagi-phrase、 --nophrase、--no-phrase は同時に指定できません。
MariaDBのrootパスワード (必須)
--dbrootpass パスワード
MariaDBのrootパスワードとして指定したパスワードを設定します。
パスワードには、「A~Z、a~z、0~9、.、!、#、%、+、_、-」の組み合わせからなる8文字以上の文字列を指定してください。
--dbrootpass の指定が必須です。
Basic認証のユーザー名
[--basicauthuser ユーザー名]
デフォルト:kusanagi
Basic認証で使用するユーザー名を指定します。
ユーザー名には、「A~Z、a~z、0~9、.、_、ー、@」の組み合わせからなる3~16文字の文字列を指定してください。
Basic認証のパスワード
[--basicauthpass パスワード]
デフォルト:--passwd に指定した値
Basic認証で使用するパスワードを指定します。
パスワードには、「A~Z、a~z、0~9、.、!、#、%、+、_、-」の組み合わせからなる8文字以上の文字列を指定してください。
起動するWebサーバ
[--nginx127 | --nginx126 | --nginx125 | --nginx124 | --httpd24]
廃止オプション
--nginx123 (9.4.5で廃止)
--nginx122 (9.4.5で廃止)
--nginx121 (9.2.10で廃止)
--nginx120 (9.2.10で廃止)
--nginx119 (9.0.12で廃止)
--nginx118 (9.0.12で廃止)
デフォルト:--nginx127
起動するWebサーバを指定します。それぞれ指定したときは以下のWebサーバを起動します。
- --nginx127 : NGINX 1.27
- --nginx126 : NGINX 1.26
- --nginx125 : NGINX 1.25
- --nginx124 : NGINX 1.24
- --httpd24 : Apache httpd 2.4
- --nginx123 (9.4.5で廃止) : NGINX 1.23
- --nginx122 (9.4.5で廃止) : NGINX 1.22
- --nginx121 (9.2.10で廃止) : NGINX 1.21
- --nginx120 (9.2.10で廃止) : NGINX 1.20
- --nginx119 (9.0.12で廃止) : NGINX 1.19
- --nginx118 (9.0.12で廃止) : NGINX 1.18
--nginx127、--nginx126、--nginx125、--nginx124、--httpd24、--nginx123 (9.4.5で廃止)、--nginx122 (9.4.5で廃止)、--nginx121 (9.2.10で廃止)、--nginx120 (9.2.10で廃止)、--nginx119 (9.0.12で廃止)、--nginx118 (9.0.12で廃止)は同時に指定できません。
起動するデータベースサーバ
[--mariadb10.3 | --mariadb10.4 | --mariadb10.5 | --mariadb10.6 | --mariadb10.11 | --psql13 | --psql14 | --psql15 | --psql16]
廃止オプション
--mariadb10.7 (9.4.6で廃止)
--mariadb10.8 (9.4.6で廃止)
--mariadb10.9 (9.4.6で廃止)
--mariadb10.10 (9.4.6で廃止)
デフォルト:--mariadb10.6
起動するデータベースサーバを指定します。それぞれ指定したときは以下のデータベースサーバを起動します。
- --mariadb10.3 : MariaDB 10.3
- --mariadb10.4 : MariaDB 10.4
- --mariadb10.5 : MariaDB 10.5
- --mariadb10.6 : MariaDB 10.6
- --mariadb10.7 (9.4.6で廃止) : MariaDB 10.7
- --mariadb10.8 (9.4.6で廃止) : MariaDB 10.8
- --mariadb10.9 (9.4.6で廃止) : MariaDB 10.9
- --mariadb10.10 (9.4.6で廃止) : MariaDB 10.10
- --mariadb10.11 : MariaDB 10.11
- --psql13 : PostgreSQL 13
- --psql14 : PostgreSQL 14
- --psql15 : PostgreSQL 15
- --psql16 : PostgreSQL 16
--mariadb10.3、--mariadb10.4、--mariadb10.5、--mariadb10.6、--mariadb10.7 (9.4.6で廃止)、--mariadb10.8 (9.4.6で廃止)、--mariadb10.9 (9.4.6で廃止)、--mariadb10.10 (9.4.6で廃止)、--mariadb10.11、--psql13、--psql14、--psql15、--psql16は同時に指定できません。
なお、MariaDB 10.7、MariaDB 10.8、MariaDB 10.9、MariaDB 10.10は1年間の短期サポート (short-term support) です。
CentOS Stream 9/AlmaLinux OS 9は --mariadb10.3、--mariadb10.4 を指定できません。
使用するPHP
[--php83 | --php82 | --php81 | --php80 | --php74]
廃止オプション
--php73 (9.1.13で廃止)
デフォルト:--php81
使用するPHPを指定します。それぞれ指定したときは以下のPHPを使用します。
- --php83 : PHP 8.3
- --php82 : PHP 8.2
- --php81 : PHP 8.1
- --php80 : PHP 8.0
- --php74 : PHP 7.4
- --php73 (9.1.13で廃止) : PHP 7.3
--php83、--php82、--php81、--php80、--php74、--php73 (9.1.13で廃止) は同時に指定できません。
使用するruby
廃止オプション
--ruby26 (9.4.14で廃止)
--ruby (9.4.14で廃止)
CentOS Stream 8/AlmaLinux OS 8はrubyのサポートを廃止しました。
CentOS Stream 9/AlmaLinux OS 9は --ruby を指定できません。