HOME » ドキュメント » KUSANAGI 9コマンド » provision

provision

provision

WordPressを含むCMSのプロビジョニング。
KUSANAGIでWordPressなどを使用するためのプロファイルを作成します。
これにより、Webサーバーのコンフィグや、ドキュメントルートなどがプロビジョニング(配置)されます。

使用例

kusanagi provision --wp --fqdn host.example.com --email saya@example.com --dbname kusanagi_html --dbuser kusanagi_html --dbpass kusanagi_passwd kusanagi_html

オプション

使用するCMS (必須)

--wp | --WordPress | --lamp | --LAMP | --fcgi | --FCGI | --mt | --MT | --MovableType | --drupal | --Drupal

--wp もしくは --WordPressを指定すると、WordPressをプロビジョンします。
--lamp もしくは --LAMP を指定すると、LAMP(Linux+Apache httpd+MariaDB+PHP) もしくは LEMP(Linux+NGINX+MariaDB+PHP)で使用するための設定のみをプロビジョンします。
--fcgi もしくは --FCGI を指定すると、Perl CGIを使用できるLAMP もしくは LEMPの設定のみをプロビジョンします。
--mt、--MT もしくは --MovableType を指定すると、Movable Typeを使用するための設定のみをプロビジョンします。Movable Type を合わせてプロビジョンするには、後述の --package を指定してください。
--drupal もしくは --Drupal を指定すると、Drupalをプロビジョンします。
--wp、--WordPress、--lamp、--LAMP、--fcgi、--FCGI、--mt、--MT、--MovableType、--drupal、--Drupal のいずれかの指定が必須です。
--wp、--WordPress、--lamp、--LAMP、--fcgi、--FCGI、--mt、--MT、--MovableType、--drupal、--Drupal は同時に指定できません。

作成するプロファイルで使用するホスト名(FQDN) (必須)

--fqdn ホスト名

作成するプロファイルで使用するホスト名(FQDN)を指定します。
指定されたホスト名は、Webサーバの設定ファイルおよび /etc/hosts ファイルに設定されます。
--fqdn の指定が必須です。

SSL証明書取得のためのメールアドレス (必須)

--email メールアドレス | --noemail | --no-email

--email を指定すると、指定されたメールアドレスを使用して、Let’s Encrypt のSSL証明書を発行します。
--noemail もしくは --no-email を指定すると、Let’s Encrypt のSSL証明書を発行しません。
--email、--noemail、--no-email のいずれかの指定が必須です。
--email、--noemail、--no-email は同時に指定できません。

データベース名 (必須)

--dbname データベース名

指定したデータベース名で、データベースを新規作成します。
データベース名には、「A~Z、a~z、0~9、.、_、-」の組み合わせからなる3~64文字の文字列を指定してください。
--dbname の指定は必須です。

DBユーザー名 (必須)

--dbuser DBユーザー名

新規作成するデータベースへアクセスするためのDBユーザー名を指定します。
DBユーザー名には、「A~Z、a~z、0~9、.、_、-」の組み合わせからなる3~16文字の文字列を指定してください。
--dbuser の指定は必須です。

DBパスワード (必須)

--dbpass DBパスワード

DBユーザに対応するパスワードとして指定したDBパスワードを設定します。
このDBパスワードには、「A~Z、a~z、0~9、.、!、#、%、+、_、-」の組み合わせからなる8文字以上の文字列を指定してください。
--dbpass の指定は必須です。

wwwつきのホスト名(FQDN)の追加

[--with-www]

デフォルト : 指定なし(自動判定)

明示的にwwwつきのホスト名(FQDN)を追加して設定します。
デフォルトはFQDNがゾーンAPEXかどうかによって自動判定します。

WordPressの言語

[--wplang {en_US|ja}]

デフォルト : ja

WordPress をプロビジョンするときにのみ有効です。
--wplang en_US を指定すると、WordPress のインストール時に言語選択が可能になります。
--wplang ja を指定すると、WordPress 日本語版がインストールされます。

WordPressのバージョン

[--wpversion {バージョン|latest}]

デフォルト : latest(最新バージョン)

WordPress をプロビジョンするときにのみ有効です。
インストールする WordPress のバージョンを指定します。
バージョンは以下から確認できます。
https://wordpress.org/download/releases/
--wpversion latestを指定すると最新バージョンがインストールされます。

Drupalのバージョン

[--drupalversion {バージョン|9|10|latest}]

デフォルト : latest(最新バージョン)

Drupal をプロビジョンするときにのみ有効です。
インストールする Drupal のバージョンを指定します。
Drupal 9 または Drupal 10 に対応しています。
バージョンは以下から確認できます。
https://www.drupal.org/project/drupal/releases
--drupalversion latestを指定すると Drupal 10 の最新バージョンがインストールされます。
--drupalversion 9を指定すると Drupal 9 の最新バージョンがインストールされます。
--drupalversion 10を指定すると Drupal 10 の最新バージョンがインストールされます。

CMSのパッケージファイル

[--package パッケージファイルパス]

デフォルト : 指定なし(パッケージのプロビジョンをしない)

WordPress / Movable Type / Drupalをプロビジョンするときにのみ有効です。
プロビジョンするWordPress / Movable Type / Drupalのパッケージのファイルパスを指定します。
zip形式、tar.gz形式の両方に対応しています。

インストールするサイトのタイトル

[--title タイトル]

デフォルト : --adminuser、--adminpass、--adminemail のいずれかを指定した場合のみデフォルト値が適用され、 WordPress と Drupal で値が変わります

  • WordPress : Welcome to KUSANAGI
  • Drupal : Drush Site-Install

WordPress / Drupal をプロビジョンするときにのみ有効です。
サイトのタイトルを指定して WordPress / Drupal をインストールします。
タイトルには、「'、"、\、`」の文字は使用できません。
--title、--adminuser、--adminpass、--adminemailの全てが指定されなかった場合はインストールを行いません。

インストールするサイトの管理者ユーザー名

[--adminuser 管理者ユーザー名]

デフォルト : --title、--adminpass、--adminemail のいずれかを指定した場合のみデフォルト値が適用され、 WordPress と Drupal で値が変わります

  • WordPress : --adminemail に指定した値
  • Drupal : admin

WordPress / Drupal をプロビジョンするときにのみ有効です。
サイトの管理者ユーザー名を指定して WordPress / Drupal をインストールします。
ユーザー名には、「A~Z、a~z、0~9、.、_、ー、@」の組み合わせからなる3~60文字の文字列を指定してください。
--title、--adminuser、--adminpass、--adminemailの全てが指定されなかった場合はインストールを行いません。

インストールするサイトの管理者ユーザーパスワード

[--adminpass 管理者ユーザーパスワード]

デフォルト : 自動生成されたパスワード(--title、--adminuser、--adminemail のいずれかを指定した場合のみデフォルト値が適用されます)

  • 自動生成されたパスワードは画面に表示されます。
  • 自動生成で表示されたパスワードは、必ずその場で控えてください。再度、表示することはできません。

WordPress / Drupal をプロビジョンするときにのみ有効です。
サイトの管理者ユーザーパスワードを指定して WordPress / Drupal をインストールします。
パスワードには、「A~Z、a~z、0~9、!、#、$、%、&、(、)、*、+、-、,、.、/、:、;、<、=、>、?、@、[、]、^、_、{、|、}、~」の組み合わせからなる8文字以上の文字列を指定してください。
--title、--adminuser、--adminpass、--adminemailの全てが指定されなかった場合はインストールを行いません。

インストールするサイトの管理者ユーザーメールアドレス

[--adminemail 管理者ユーザーメールアドレス]

デフォルト : admin@example.com(Drupal の場合で、--title、--adminuser、--adminpass のいずれかを指定した場合のみデフォルト値が適用されます

WordPress / Drupal をプロビジョンするときにのみ有効です。
サイトの管理者ユーザーメールアドレスを指定して WordPress / Drupal をインストールします。
WordPress のインストールを行う場合は --adminemail の指定は必須です。
--title、--adminuser、--adminpass、--adminemailの全てが指定されなかった場合はインストールを行いません。

プロファイル名 (必須)

profile

任意のプロファイル名を指定します。
プロファイル名は、「A~Z、a~z、0~9、.、_、-」の組み合わせからなる3~24文字の文字列である必要があります。
プロファイル名の指定は必須です。