KUSANAGI 9 for GCP Premium Edition

KUSANAGI 9 for GCP Premium Editionは、Google Cloud Platform用のWordPressをはじめとするCMSが高速に動作する有償版の仮想マシンイメージです。

無償版のKUSANAGIはビジネスユース向けの「Business Edition」
Web高速化エンジン搭載の最上位版「Premium Edition」にアップグレートできます。

推奨環境:CPU2コア以上 メモリ4GB以上

KUSANAGI 9 for GCP Premium Editionのご利用方法

※Googleアカウントを取得しており、Google Cloud Platformのポータル画面にアクセスできていることを前提として説明しています。

1. Marketplaceから仮想マシンをデプロイする

KUSANAGI 9 for GCP Premium Editionの仮想マシンイメージは、「Marketplace」に登録されています。まずはMarketplaceからKUSANAGI 9 for GCP Premium Editionを選択し、仮想マシンをデプロイする手順を解説していきます。

1-1. Marketplaceで仮想マシンイメージを検索する

Google Cloud PlatformのMarketplaceページにアクセスし、検索画面からkusanagiと入力します。

検索結果から「KUSANAGI 9 for GCP Premium Edition (CentOS Stream 8)」を選びます。こちらはCentOS Stream 8版となります。
※AlmaLinux OS 8版を利用する場合は、検索結果から「KUSANAGI 9 for GCP Premium Edition (AlmaLinux OS 8)」を選択してください。
※AlmaLinux OS 9版を利用する場合は、検索結果から「KUSANAGI 9 for GCP Premium Edition (AlmaLinux OS 9)」を選択してください。

1-2. イメージからインスタンスの作成

遷移先の詳細画面で「運用開始」をクリックして下さい。

1. お使いのゾーンを選んで下さい。
2. マシンタイプを選んで下さい(メモリ4GB以上のインスタンス推奨)。
3. プロジェクトに合わせて他に必要な項目を入力して下さい。
4. 利用規約に同意しますにチェックを入れ、デプロイをクリックして下さい。


デプロイが終了したら、SSHボタンをクリックすることでコンソールからインスタンスに接続することができます。
KUSANAGI Premium Editionでは専用画面からKUSANAGIの初期設定が可能ですので、次のステップで紹介します。

2. 初期設定画面でWordPressの起動設定

ダッシュボード画面から「リソース」→「Compute Engine」を選択します。

VMインスタンス画面の中に、デプロイを行ったVMが表示されていることを確認し、選択します。

インスタンス情報画面にて「外部IP」と「インスタンスID」を確認し、控えておきます。


そのままブラウザから「http://(控えておいた「外部IP」)」へ遷移してください。

初期設定画面が表示されるので、控えておいた「インスタンスID」を入力欄に貼り付け「Send」を押下します。

表示された画面にFQDN情報を入力します。「Send」をクリックします。
※ご自身で取得されたドメインを入力してください

KUSANAGIのセットアップを開始されます。

セットアップが終了すると「Congratulations!」画面表示されますので、「Let’s start WordPress」ボタンをクリックしてください。
※Webサイトにアクセスするためには、IPアドレスと設定したFQDNの「DNSへの設定」が必要です。

3. 仮想マシンへのログインと初期設定

作成したインスタンスには1-2で記載したようにブラウザからコンソールを起動することもできます。
ブラウザからコンソールを起動する場合は、GCPでログインしているユーザー固定になります。

3-1. rootユーザーへの昇格

次のように入力し、rootユーザーに切り替えます。

$ sudo su -

rootユーザーに切り替えができていることを確認します。

[root@<ホスト名> ~]#

このように末尾が#となっていればrootユーザーへ切り替わっています。

GCPでログインしているユーザー以外のユーザーを、VMに設定する場合は以下の方法を使用してください。

3-2. ssh用の秘密鍵と公開鍵の作成

ssh-keygenコマンドなどを使用してssh用の秘密鍵と公開鍵を作成します。

PowerShellの例(鍵ファイル名は「id_rsa」)

# ssh-keygen.exe -q -t rsa -b 4096 -C '""' -N '""' -f id_rsa

3-3. 仮想マシンへ新しいユーザーの登録

VMインスタンス一覧から対象のインスタンスを選択し、上部の編集ボタンを押下して編集画面にします。

VM編集画面から「セキュリティ」->「SSH認証鍵」の部分の「項目を追加」を押下してSSH認証鍵追加項目を開き、3-2で作成した公開鍵ファイル(例では「id_rsa.pub」)の中身を貼り付けます。その際、貼り付けた中身の後にスペースを空けてユーザー名も入力します(例では「gcp-user」)。入力したら最下部の保存ボタンを押下します。

3-4. 仮想マシンへ新しいユーザーでログイン

sshコマンドを使用して仮想マシンにログインします。
必要な情報は2で控えておいた外部IP、3-3で指定したユーザー名(例では「gcp-user」)、3-2で作成した秘密鍵ファイルのフルパスです。

PowerShellの例

# ssh.exe gcp-user@(ホストの外部IP) -i (秘密鍵ファイルのフルパス)

パスワードを利用してログインする場合や、WindowsでSSHクライアントを使用してログインする場合は、こちらのドキュメントをご確認ください。

ログインに成功すると、次のような画面が表示されます。

Premium EditionではKUSANAGIの初期設定からプロビジョニング、WordPressのインストールまで終わっています。
その他のKUSANAGIの情報については、こちらのドキュメントをご確認ください。