KUSANAGI 9 for GCPは、Google Cloud Platform用のWordPressをはじめとするCMSが高速に動作する無償版の仮想マシンイメージです。
無償版のKUSANAGIはビジネスユース向けの「Business Edition」
Web高速化エンジン搭載の最上位版「Premium Edition」にアップグレートできます。
推奨環境:メモリ3.5GB以上
KUSANAGI 9 for GCPのご利用方法
※Googleアカウントを取得しており、Google Cloud Platformのポータル画面にアクセスできていることを前提として説明しています。
1. Marketplaceから仮想マシンをデプロイする
KUSANAGI 9 for GCPの仮想マシンイメージは、「Marketplace」に登録されています。まずはMarketplaceからKUSANAGI 9 for GCPを選択し、仮想マシンをデプロイする手順を解説していきます。
1-1. Marketplaceで仮想マシンイメージを検索する
Google Cloud Platformのページにアクセスし、検索画面からkusanagiと入力します。
検索結果からKUSANAGI 9 for GCPを選びます。
1-2. イメージからインスタンスの作成
遷移先の詳細画面で、運用開始をクリックして下さい。
1. お使いのゾーンを選んで下さい。
2. メモリ3.5GB以上のマシンタイプを選んで下さい。
3. プロジェクトに合わせて他に必要な項目を入力して下さい。
4. デプロイをクリックして下さい。
「(Deployment name) をデプロイしました」と表示されればデプロイ完了です。
※推奨される次のステップ(Suggested next steps)に「Request a license」という項目が表示される場合がありますが、ライセンス設定なしでKUSANAGIをご利用いただけます。
2. 仮想マシンへのログインと初期設定
2-1. 仮想マシンへのログイン
デプロイが終了したら、SSHボタンをクリックすることでインスタンスに接続することができます。
SSHでの接続に成功すると以下のようなスクリーンが表示されます。
ブラウザからコンソールを起動する場合は、GCPでログインしているユーザー固定になります。
2-2. rootユーザーへの昇格
次のように入力し、rootユーザーに切り替えます。
$ sudo su -
rootユーザーに切り替えができていることを確認します。
[root@<ホスト名> ~]#
このように末尾が#となっていればrootユーザーへ切り替わっています。
GCPでログインしているユーザー以外のユーザーを、VMに設定する場合は以下の方法を使用してください。
2-3. ssh用の秘密鍵と公開鍵の作成
ssh-keygenコマンドなどを使用してssh用の秘密鍵と公開鍵を作成します。
PowerShellの例(鍵ファイル名は「id_rsa」)
# ssh-keygen.exe -q -t rsa -b 4096 -C '""' -N '""' -f id_rsa
2-4. 仮想マシンへ新しいユーザーの登録
VMインスタンス一覧から対象のインスタンスを選択し、上部の編集ボタンを押下して編集画面にします。
VM編集画面から「セキュリティ」->「SSH認証鍵」の部分の「項目を追加」を押下してSSH認証鍵追加項目を開き、2-3で作成した公開鍵ファイル(例では「id_rsa.pub」)の中身を貼り付けます。その際、貼り付けた中身の後にスペースを空けてユーザー名も入力します(例では「gcp-user」)。入力したら最下部の保存ボタンを押下します。
2-5. 仮想マシンへ新しいユーザーでログイン
VMインスタンス一覧からインスタンスの情報を確認します。ログイン時には「外部IP」を使用します。
sshコマンドを使用して仮想マシンにログインします。
必要な情報はホストの外部IP、2-4で指定したユーザー名(例では「gcp-user」)、2-3で作成した秘密鍵ファイルのフルパスです。
PowerShellの例
# ssh.exe gcp-user@(ホストの外部IP) -i (秘密鍵ファイルのフルパス)
パスワードを利用してログインする場合や、WindowsでSSHクライアントを使用してログインする場合は、こちらのドキュメントをご確認ください。
ログインに成功すると、次のような画面が表示されます。
KUSANAGIの初期設定以降の手順については、こちらの「KUSANAGIの初期設定」をご確認ください。