KUSANAGI バージョンアップ情報 7.8.3
KUSANAGI の新しいバージョン 7.8.3 がご利用いただけるようになりました。各クラウドで、新規にインスタンスを作成した場合は、KUSANAGIの初期設定のyumによるシステムアップデートを行うことによって、自動的に7.8.3にアップデートされます。
以前のバージョンをお使いいただいている場合は、root権限にて以下のコマンドを実行することで、7.8.3へのアップデートが可能となります。
# yum update -y kusanagi*
7.8.3の新機能については以下の通りとなります。
1. kusanagi コマンドに monit を追加
monit による監視設定を行えるようになりました。
kusanagi provision 時に設定ファイルを生成し、Webサーバ(nginx/httpd)のアクセスログを監視して、 5xx の応答コードを検知したときに現在起動しているKUSANAGIのミドルウェアを再起動します。
バージョンアップを行った際には、kusanagi monit config を実行し、monit の設定ファイルを再生成する必要があります。また、複数プロビジョニングしている際は、それぞれのプロファイルを指定して、 kusanagi monit config を実行してください。
kusanagi monit [on|off|config [profile]]
- monitの起動状態を確認します。
【使用例】
# kusanagi monit monit is on Done.
- monitの設定を有効・無効にします。
kusanagi monit [on|off]
【使用例】
# kusanagi monit on Created symlink from /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/monit.service to /usr/lib/systemd/system/monit.service. monit on Done.
- 指定されたプロファイルのmonit設定ファイルを再生成します。プロファイルを省略したときは、現在のプロファイルを使用します。
※ 現在のプロファイルは、kusanagi target コマンドにて確認できます
kusanagi monit config [profile]
【使用例】
# kusanagi monit config wordpress Done.
2. kusanagi コマンドに restart を追加
現在有効なWebサービス(nginx もしくは httpd) と、現在有効なPHPサービス(hhvm、php7 もしくは php-fpm)を再起動します。
【使用例】
# kusanagi restart
3. let’s encrypt のコマンドを certbot-auto に変更
Let’s Encryptの標準的なクライアントが、letsencrypt-auto から、certbot-auto に変更されるのに伴い、
KUSANAGI内で使用するLet’s Encryptのクライアントを certbot-autoに変更します。
このクライアントが変更されても、KUSANAGI使用時には特に意識する必要はありません。
また、7.8.3以前の仮想マシンでは、yum update 実行時やkusanagiコマンド実行時に以下のような画面が表示されることがありますが、特に問題ありません。