KUSANAGI を構成している各モジュールのアップデートを行いました。
アップデートにより適用される各モジュールのバージョンは、以下のとおりとなります。
nginx | 1.15.6 |
---|---|
PHP7 | 7.2.12 |
httpd | 2.4.37 |
WP-CLI | 2.0.1 |
アップデート前に行うべき確認事項
また今回のアップデートより、KUSANAGIのPHP実行環境を変更した時に、あわせてPHPの実行パスが現在の環境にあわせて変更されるようになりました。それにあわせてご確認頂きたいことがございます。
# kusanagi php7 use php7 Done. # php -v PHP 7.2.12 (cli) (built: Nov 12 2018 10:24:25) ( NTS ) Copyright (c) 1997-2018 The PHP Group Zend Engine v3.2.0, Copyright (c) 1998-2018 Zend Technologies with Zend OPcache v7.2.12, Copyright (c) 1999-2018, by Zend Technologies
cronなどのスクリプトでphpと指定しているところがないか?
下記のような指定の場合、特に何も設定していなければアップデート後のphpはPHP7を指している可能性が高いです。
# crontab -e 10 9 * * * php /home/kusanagi/example.php > /dev/null
PHP5.6を意図的にインタプリタとして指定したい場合は、下記のように変更頂く必要があります。
# crontab -e 10 9 * * * /usr/bin/php /home/kusanagi/example.php > /dev/null
その他、フルパス指定をしていないphpスクリプトに関して調整をお願い致します。
意図的にPHP5.6で実行させる方法
PHP5.6環境の場合、従来通りphpの実行パスはPHP5.6を参照します。
# kusanagi php-fpm # php -v PHP 5.6.38 (cli) (built: Oct 24 2018 12:50:38) Copyright (c) 1997-2016 The PHP Group Zend Engine v2.6.0, Copyright (c) 1998-2016 Zend Technologies with Zend OPcache v7.0.6-dev, Copyright (c) 1999-2016, by Zend Technologies
しかしながらPHP7環境時において、意図的にPHP5.6を実行したい場合は、下記のように/usr/bin/phpのようにフルパス指定が必要になります。
# kusanagi php7 # /usr/bin/php -v PHP 5.6.38 (cli) (built: Oct 24 2018 12:50:38) Copyright (c) 1997-2016 The PHP Group Zend Engine v2.6.0, Copyright (c) 1998-2016 Zend Technologies with Zend OPcache v7.0.6-dev, Copyright (c) 1999-2016, by Zend Technologies
php7コマンドは?
php7コマンドは従来どおり、PHP7を参照いたします。
# php7 -v PHP 7.2.12 (cli) (built: Nov 12 2018 10:24:25) ( NTS ) Copyright (c) 1997-2018 The PHP Group Zend Engine v3.2.0, Copyright (c) 1998-2018 Zend Technologies with Zend OPcache v7.2.12, Copyright (c) 1999-2018, by Zend Technologies
なお、下記のメッセージが表示された場合は変更前のPHPの実行パスへのキャッシュが残っている可能性があるので、指示にしたがってhashコマンドを実行して下さい。
NOTICE: Please run the following command to change the php command path in the current shell.
$ hash -r
モジュールのアップデートについては、以下のコマンドで適用可能です。
# yum update