proxy

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NGINXでリバースプロキスを行い、Webサーバとアプリケーションを異なる複数のNGINXで動作させるnginxリバースプロキシ + 運用nginx + 検証nginxに切り替えます。また、サービスの再起動を行います。
Webサーバの違いについてはKUSANAGI Security EditionのWebサーバ構成を参照してください。

nginxリバースプロキシ、運用nginx、検証nginxのそれぞれで異なるNGINXのバージョンを指定できます。
検証nginxで検証期間が経過するまでに重大なエラー¹が検知されなかった場合、自動的にnginxリバースプロキシと運用nginxのNGINXのバージョンを、検証nginxのNGINXのバージョンにアップグレードします。
また、検証nginxで検証期間中に重大なエラーが検知された場合、自動的に検証nginxを停止して、元のNGINXのバージョンのnginxリバースプロキシ + nginxの構成に切り替えます。

運用nginxと検証nginxは5:1の重み付けでロードバランスされます。
明示的に検証nginxにアクセスする場合は、HTTPリクエストのHTTPヘッダに X-Staging: on を指定します。

使用例

kusanagi proxy --use nginx127 --staging latest

kusanagi proxy --nostaging

オプション

(オプション指定なし)

nginxリバースプロキシ + httpd を使用している場合は、nginxリバースプロキシ + 運用nginx + 検証nginx に切り替えます。
既にnginx を起動しているときは、nginxリバースプロキシ、運用nginx、検証nginxを再起動します。

リバースプロキシに使用するNGINX

[--use {installed | nginx129 | nginx128 | nginx127 | nginx126}]

デフォルト : installed

リバースプロキシに使用するNGINXのバージョンを指定します。それぞれ指定したときは以下のNGINXを起動します。
複数のNGINXのバージョンがインストールされている場合はいずれかの指定が必須です。
--useは、--reload、--test、--status と同時に指定できません。

• --use installed : 現在インストールされているNGINX
• --use nginx129 : NGINX 1.29
• --use nginx128 : NGINX 1.28
• --use nginx127 : NGINX 1.27
• --use nginx126 : NGINX 1.26

運用に使用するNGINX

[--production {nginx129 | nginx128 | nginx127 | nginx126 | latest}]

デフォルト : リバースプロキシに使用するNGINXと同じバージョン

運用に使用するNGINXのバージョンを指定します。それぞれ指定したときは以下のNGINXを起動します。
--productionは、--reload、--test、--status と同時に指定できません。

• --production nginx129 : NGINX 1.29
• --production nginx128 : NGINX 1.28
• --production nginx127 : NGINX 1.27
• --production nginx126 : NGINX 1.26
• --production latest : 最新版のNGINX

検証に使用するNGINX

[--staging {nginx129 | nginx128 | nginx127 | nginx126 | latest} | --nostaging | --no-staging]

デフォルト : 指定なし (検証nginxを変更しない)

検証に使用するNGINXのバージョンを指定します。それぞれ指定したときは以下のNGINXを起動します。
--nostaging もしくは --no-staging を指定すると、検証nginxを停止します。
--statging、--nostaging、--no-stagingのいずれの指定もない場合は、検証nginxに変更を行いません。既に検証nginxが起動していればそのNGINXのバージョンで起動したままとなり、検証nginxが停止していれば停止したままとなります。
--statging、--nostaging、--no-stagingは、--reload、--test、--status と同時に指定できません。
--statging、--nostaging、--no-stagingは同時に指定できません。

• --staging nginx129 : NGINX 1.29
• --staging nginx128 : NGINX 1.28
• --staging nginx127 : NGINX 1.27
• --staging nginx126 : NGINX 1.26
• --staging latest : 最新版のNGINX

検証期間

[--staging-days 検証日数]

デフォルト : 7日

検証nginxによる検証期間を日数で指定します。
--stagingと共に指定する場合にのみ効果があります。

設定の再読み込み

[--reload]

既存のセッションを切断することなく設定を再読込します。
--reloadは、--use、--production、--staging、--nostaging、--no-staging、--test、--status と同時に指定できません。

設定ファイルのチェック

[--test]

設定ファイルのチェックのみを行います。
--testは、--use、--production、--staging、--nostaging、--no-staging、--reload、--status と同時に指定できません。

ステータスの表示

[--stauts]

NGINXのステータスを表示します。
--statusは、--use、--production、--staging、--nostaging、--no-staging、--reload、--test と同時に指定できません。

実行例

# kusanagi proxy --use nginx127 --staging latest
nginx: the configuration file /etc/opt/kusanagi/nginx127/nginx-proxy.conf syntax is ok
nginx: configuration file /etc/opt/kusanagi/nginx127/nginx-proxy.conf test is successful
nginx: the configuration file /etc/opt/kusanagi/nginx127/nginx-production.conf syntax is ok
nginx: configuration file /etc/opt/kusanagi/nginx127/nginx-production.conf test is successful
nginx: the configuration file /etc/opt/kusanagi/nginx129/nginx-staging.conf syntax is ok
nginx: configuration file /etc/opt/kusanagi/nginx129/nginx-staging.conf test is successful
Created symlink /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/nginx129@staging.service -> /usr/lib/systemd/system/nginx129@.service.
proxy completed.

1. HTTP 500エラーが連続して2回以上発生する場合に重大なエラーと見なします。 ↩︎