KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Editionは、Microsoft Azure用のWordPressをはじめとするCMSが高速に動作する有償版の仮想マシンイメージです。
Web高速化エンジン搭載の最上位版「Premium Edition」にアップグレートできます。
推奨環境:B2s または A2 v2インスタンス以上(メモリ4GB以上)
KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Editionのご利用方法
※MicrosoftアカウントおよびMicrosoft Azureアカウントを取得しており、Microsoft Azureのポータル画面にアクセスできていることを前提として説明しています。
1. Marketplaceから仮想マシンイメージを選択する
KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Editionの仮想マシンイメージは、「Marketplace」に登録されています。まずはMarketplaceからKUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Editionの仮想マシンイメージを選択する手順を解説していきます。
- Microsoft Azureのポータル画面から、おすすめの「すべてのサービス」をクリックします。
- すべてのサービスが表示されますので、「Marketplace」をクリックします。
- 検索窓に「kusanagi」と入力し、サジェストに表示される「KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Edition」を選択します。
- 検索結果に表示される「KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Edition」をクリックします。
- 「KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Edition」の詳細が表示されますので、「作成」ボタンをクリックします。
※CentOS Stream 8版を利用する場合は、プランの「KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Edition (CentOS Stream 8)」を選択してください。
※AlmaLinux OS 8版を利用する場合は、プランの「KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Edition (AlmaLinux OS 8)」を選択してください。
※CentOS Stream 9版を利用する場合は、プランの「KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Edition (CentOS Stream 9)」を選択してください。
※AlmaLinux OS 9版を利用する場合は、プランの「KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Edition (AlmaLinux OS 9)」を選択してください。
以降は、プランの「KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Edition (CentOS Stream 8)」を選択した場合として進めます。
2 仮想マシンの作成
選択した仮想マシンイメージから仮想マシンを作成・起動し、ログインできる状態にします。
2-1 基本
「仮想マシンの作成-基本」画面が表示されます。
- サブスクリプションを選択します。
- リソースグループを選択します。存在しない場合は、新規作成することができます。
- 仮想マシン名を入力します。
- イメージに「KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Edition 」が選択されていることを確認してください。
- インスタンスサイズを選択します。
※KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Edition は B2sインスタンス以上(メモリ4GB以上)を推奨環境としています。 - 認証の種類を選択します。例ではパスワードを選択しています。
- ユーザー名を入力します。
※ここで入力したユーザー名を使って仮想マシンにログインします。忘れないように控えておいてください。 - 「パスワード」と「パスワードの確認」にパスワードを入力します。
※ここで入力したパスワードを使って仮想マシンにログインします。忘れないように控えておいてください。 - 「次: ディスク > 」をクリックします。
2-2 ディスク
「仮想マシンの作成-ディスク」画面が表示されます。
変更がない場合は「次: ネットワーク > 」をクリックします。
2-3 ネットワーク
「仮想マシンの作成-ネットワーク」画面が表示されます。
「ネットワーク セキュリティ グループ」では、受信および送信のプロトコル・ポートの制御を行えます。
KUSANAGI 9 for Microsoft Azure Business Editionでは、デフォルトでHTTP(80)、SSH(22)、HTTPS(443)が開放されています。状況に応じてIP制限を行うなど、よりセキュアな設定に適宜変更することを推奨します。
変更がない場合は「次: 管理 > 」をクリックします。
2-4 管理
「仮想マシンの作成-管理」画面が表示されます。
変更がない場合は「次: 詳細 > 」をクリックします。
2-5 詳細
「仮想マシンの作成-詳細」画面が表示されます。
変更がない場合は「次: タグ > 」をクリックします。
2-6 タグ
「仮想マシンの作成-タグ」画面が表示されます。
変更がない場合は「次: 確認および作成 > 」をクリックします。
2-7 確認および作成
「仮想マシンの作成-確認および作成」画面が表示されます。
ここでは選択したマシンイメージやインスタンスの費用ならびに使用条件などが表示されます。
表示された内容を確認して、問題がなければ「作成」をクリックします。するとデプロイが開始されます。
3 仮想マシンのデプロイ
3-1 デプロイの完了
デプロイが完了すると以下のような画面が表示されます。
「リソースに移動」をクリックして、作成した仮想マシンのページへ移動します。
3-2 デプロイの確認
リソースの画面では仮想マシンの設定画面が表示されます。
ここで「パブリック IP アドレス」を控えておきます。
このパブリックIPアドレスと「2-1 基本」で設定したユーザー名、パスワードを使って、サーバーにログインします。
4 初期設定画面でWordPressの起動設定を行う
4-1 初期設定画面を表示
控えておいた「パブリックIPアドレス」をブラウザのURL欄に貼り付けアクセスします、初期化画面が表示されます。(e.g. http://パブリックIP)
初期化完了後、スタート画面を表示され、「Let’s get started!」ボタンをクリックます。
4-2 「サブスクリプション ID」の入力
再度Azureの管理画面に戻り、ページ下部にあるインスタンス情報画面の「サブスクリプション ID」をコピーします。
コピーした「サブスクリプション ID」をブラウザで表示された入力欄に貼り付けます。「Send」をクリックします。
4-3 「FQDN情報」の入力
表示された画面にFQDN情報を入力します。「Send」をクリックします。
KUSANAGIのセットアップを開始し、終了したら「Congratulations!」画面表示、「Let’s start WordPress」ボタンをクリックしてください。
4-4 WordPressのインストール
WordPressのインストールが始まります。
5 仮想マシンにログインして初期設定の準備を行う
以下では仮想マシンへログインして初期設定を行う準備について説明します。
5-1 仮想マシンへのログイン
sshコマンドを使用して仮想マシンにログインします。
必要な情報は「3-2 デプロイの確認」にて確認したパブリックIPアドレス、「2-1 基本」にて設定したユーザー名とパスワードです。
PowerShellの例
# ssh.exe (ユーザー名)@(パブリックIPアドレス)
続けてパスワードを聞かれるので、パスワードを入力します。
認証鍵を利用してログインする場合や、WindowsでSSHクライアントを使用してログインする場合は、こちらのドキュメントをご確認ください。
ログインに成功すると、次のような画面が表示されます。
次のように入力し、rootユーザーに切り替えます。
$ sudo su -
rootユーザーに切り替えができていることを確認します。
[root@<ホスト名> ~]#
このように末尾が#となっていればrootユーザーへ切り替わっています。
Business EditionではKUSANAGIの初期設定からプロビジョニング、WordPressのインストールまで終わっています。
その他のKUSANAGIの情報については、こちらのドキュメントをご確認ください。
※ Microsoft, Azureは,米国Microsoft の米国及びその他の国における登録商標または商標です。