KUSANAGIの初期設定

KUSANAGI の初期設定

仮想マシンにログインできたら、初期設定を行います。

初期設定には専用の「KUSANAGIコマンド」を使用します。

「KUSANAGIコマンド」は、初期設定のほか、Webサーバーの切替え、キャッシュの制御なども行えるKUSANAGI専用のコマンドです。

ここからの手順ではWordPressが利用できる状態になるよう準備を行う手順について説明します。

はじめに

KUSANAGIコマンドのフルパスは /opt/local/bin/kusanagi です。

1. 初期設定の開始

KUSANAGIコマンドによる初期設定を行う前に、まずCentOSやKUSANAGIシステムのアップデートを dnf を利用して行います。
root ユーザーへ切り替えて次のように入力し、アップデートを開始します。

# dnf update -y

アップデートが完了したら以下の手順に従って初期設定を開始します。

次のように入力し、一度サーバを再起動します。Microsoft Azure の場合は、Microsoft Azure ポータルより仮想マシンの再起動を行います。

# reboot

一度接続が切れますので、再度ログインしてから root ユーザーへ切り替え、下記の手順へ進みます。

KUSANAGI仮想マシンにおけるLinuxやデータベースのユーザーパスワードの設定、変更を行います。

# kusanagi init オプション

オプションの内容については以下で説明します。

2. TLS用ホスト鍵ファイルの生成

TLSセッションチケットファイル、DH(Diffie-Hellman)鍵交換で使用するパラメータファイルを生成します。
これらのファイルは /etc/opt/kusanagi/ssl 下に生成され、すでに生成しているときは再生成しません。
マシンの性能によっては、このファイル生成に数分かかることがありますので、ご注意ください。

3. サーバタイムゾーンの設定

サーバのタイムゾーンの設定を行います。
オプションに --tz タイムゾーンを指定すると、指定されたタイムゾーンを設定します。
省略した場合は Asia/Tokyo となります。

--tz Asia/Tokyo

このとき正しいタイムゾーンを入力するようにしてください。
指定可能なタイムゾーンの一覧は以下のコマンドで確認することができます。

# timedatectl list-timezones

4. ロケールの設定

使用言語の選択を行います。
オプション --lang en を指定すると英語ロケール(en_US.UTF-8)を、オプション --lang ja を指定すると日本語ロケール(ja_JP.UTF-8)を設定します。
省略した場合は ja となります。

--lang ja

5. キーボードタイプの設定

キーボードタイプの設定を行います。
オプション --keyboard en を指定すると英語キーボード(us配列)を、オプション --lang ja を指定すると日本語キーボード(jp106配列)を設定します。
省略した場合は ja となります。

--keyboard ja

6. ユーザーパスワードの設定

ユーザー kusanagi のパスワードの設定を行います。
オプション --passwd パスワードを指定すると、ユーザー kusanagi のパスワードとして指定したパスワードを設定します。
オプション --passwd の指定は必須で、省略できません。

--passwd "パスワード"

7. 鍵認証の設定

ユーザーkusanagi のSSHユーザ鍵の作成を行います。
オプション --phrese フレーズを指定すると、SSHユーザ鍵のパスフレーズとして指定したフレーズを設定します。パスフレーズには5文字以上の文字列を指定してください。
オプション --nophrese を指定すると、SSHユーザ鍵のパスフレーズとして空文字列を設定します。
オプション --phrase または オプション --nophrase のいずれかの指定は必須で、省略できません。

--nophrase

このタイミングで鍵認証に必要な公開鍵がルートディレクトリ(/root)にkusanagi.pemとして生成されますので、初期設定完了後、必要に応じてダウンロード等を行ってください。

8. MySQL rootパスワードの設定

MySQLのrootパスワードを設定します。
オプション --dbrootpass パスワードを指定すると、MySQLのrootパスワードとして指定したパスワードを設定します。このパスワードには、アルファベット大文字小文字、数字、「.!#%+_-」のいずれかで構成される 8文字以上の文字列を設定してください。
オプション --dbrootpass の指定は必須で、省略できません。

--dbrootpass "パスワード"

9. Webサーバの選択

起動するWebサーバをnginx、httpd(Apache) から選択します。
オプション --nginx121 を指定すると nginx 1.21 が、オプション --nginx120 を指定すると nginx 1.20 が、
オプション --nginx119 (9.0.12で廃止) を指定すると nginx 1.19 が、オプション --nginx118 (9.0.12で廃止) を指定すると nginx 1.18 が、
オプション --httpd24 を指定すると httpd(Apache2.4) が起動します。
オプション --nginx121、--nginx120、--nginx119 (9.0.12で廃止)、--nginx118 (9.0.12で廃止)、--httpd24 を複数指定できません。
省略した場合は nginx 1.21 となります。

--nginx121

10. PHPの選択

使用するPHPのバージョンを選択します。
オプション --php81 を指定すると PHP8.1 が、 --php80 を指定すると PHP8.0 が、--php74 を指定すると PHP7.4 が、オプション --php73 を指定すると php7.3 (9.1.13で廃止) を使用します。
オプション --php81 --php80、--php74、--php73 (9.1.13で廃止) を複数指定できません。
省略した場合は PHP8.0 となります。

--php80

11. MariaDBの選択

使用するMariaDBのバージョンを選択します。
オプション --mariadb10.3 を指定すると MariaDB 10.3 が、オプション --mariadb10.4 を指定すると MariaDB 10.4 が、
オプション --mariadb10.5 を指定すると MariaDB 10.5 が、オプション --mariadb10.6 を指定すると MadiaDB 10.6 が、
オプション --mariadb10.7 を指定すると MadiaDB 10.7 を使用します。
オプション --mariadb10.3、--mariadb10.4、--mariadb10.5、--mariadb10.6、--mariadb10.7 を複数指定できません。
省略した場合は MariaDB 10.5 となります。
なお、MariaDB 10.7は1年間の短期サポート (short-term support) です。

--mariadb10.5

12. Rubyのバージョン選択

使用するRubyのバージョンを選択します。
オプション --ruby26 を指定すると Ruby2.6.x が使用されます。
省略した場合はRubyはインストールされません。

--ruby26

13. 初期設定の完了

全てのオプションを指定してコマンドを実行します。
次のようなメッセージが表示されれば、初期設定は完了です。

# kusanagi init --tz Asia/Tokyo --lang ja --keyboard ja --passwd "パスワード" --nophrase --dbrootpass "パスワード" --nginx121 --php74 --mariadb10.5 --ruby26

(途中省略)

init completed.

これで初期設定は完了です。
続いてKUSANAGIのプロビジョニングへ進みます。

初期設定コマンドの詳細は、kusanagi initのページを参照してください。