概要
KUSANAGI Security EditionではPythonとしてPython 3.9を使用していますが、Python 3.9が2025年10月をもってEOLとなります。これにより、KUSANAGIで使用するPythonをPython 3.12に変更します。この変更ではKUSANAGIでPythonを使用するモジュールを全て更新する必要があります。そのため、dnfコマンドにおいて個別のRPMの更新ではなく、該当する全てのRPMを一括で更新することが必要となります。個別にRPMを更新した場合は、KUSANAGIが正しく動作しません。
なお、KUSANAGI Free Edition、KUSANAGI Business Edition、KUSANAGI Premium Editionについては KUSANAGIのPython 3.12対応について を参照してください。
影響範囲
以下の全てのエディションが該当します。
- KUSANAGI Security Edition
以下の全てのRPMが該当します。
- kusanagi 10.2.0-1 以降
全てをPython 3.12を使用するRPMに更新した後は、個別に更新を行うことが可能です。
対応方法
OS・ミドルウェアの自動アップデート機能でアップデートする
OS・ミドルウェアの自動アップデート機能でKUSANAGIのパッケージの更新がオンになっている場合は、自動的に更新されます。自動更新が有効になっているかどうかは、以下のコマンドで確認可能です。
# kusanagi autoupdate status
アップデート後は必要なミドルウェアは自動的に再起動します。
全てのRPMをアップデートする
全てのモジュールを一括でアップデートする場合は、以下のコマンドで適用可能です。
# dnf upgrade
アップデート後、以下のコマンドで再起動してください。
# kusanagi restart
KUSANAGIのPythonモジュールのみアップデートする
何らかの理由で全てのモジュールを一括でアップデートできない場合、以下のコマンドでPython 3.12に関わるKUSANAGIのモジュールのみアップデートを適用可能です。なお、依存関係等によって他のモジュールも合わせて更新される場合があります。
# dnf upgrade kusanagi
アップデート後、以下のコマンドで再起動してください。
# kusanagi restart
今後
Python 3.12を使用したKUSANAGI Security EditionのRPM提供開始は2025年10月6日を予定しています。
これ以降はPython 3.12を使用するKUSANAGIのみアップデートが提供されますので、該当するRPMは必ずアップデートを行ってください。