container on

container on

※このコマンドはKUSANAGI 9 Business Editionのみ利用可能です。

プロファイルのPHPコンテナを有効にします。nginx、MariaDBでのみ利用できます。

PHPコンテナとは、KUSANAGI仮想マシンで使用するPHP (ホストPHP) とは別のバージョンのPHPをプロファイルで実行する機能です。
ホストPHPを古いバージョンにしたまま特定のプロファイルのみ新しいバージョンを利用してテストしたり、逆にホストPHPを新しいバージョンにしても特定のプロファイルのみ古いバージョンのまま使い続けたりできます。

PHPコンテナには以下の注意事項があります。

  • PHPコンテナで実行するPHPはKUSANAGI Runs on Dockerのイメージです。1バージョンあたり約2GBのディスク容量が必要です。
  • PHPコンテナは kusanagi phpコマンド で再起動されません。個別に kusanagi container restartコマンド を実行する、または、kusanagi restartコマンド を実行してください。
  • WordPressを利用している場合、wp-config.php の FTP_HOST の値を localhost から仮想マシンのIPアドレスに変更してください。

使用例

kusanagi container on --use php80 kusanagi_html

オプション

使用するPHPコンテナのバージョン (必須)

--use {php82 | php81 | php80 | php74}

使用するPHPコンテナのバージョンを指定します。それぞれ指定したときは以下のバージョンのPHPコンテナを使用します。

  • --use php82 : PHP 8.2
  • --use php81 : PHP 8.1
  • --use php80 : PHP 8.0
  • --use php74 : PHP 7.4

--use の指定は必須です。

プロファイル名

[profile]

デフォルト : カレントディレクトリのプロファイル

profileを指定した場合、指定したプロファイルの container を操作します。
また、カレントディレクトリがプロファイルではない場合はエラーになります。

実行例

# kusanagi container on --use php80 kusanagi_html
container completed.