KUSANAGI バージョンアップ情報 8.0
新機能を追加した、KUSANAGI 8.0 がご利用いただけるようになりました。各クラウドで、新規にインスタンスを作成した場合は、KUSANAGIの初期設定のyumによるシステムアップデートを行うことによって、自動的に8.0にアップデートされます。
以前のバージョンをお使いいただいている場合は、root権限にて以下のコマンドを実行することで、8.0 へのアップデートが可能となります。
# yum update -y kusanagi*
8.0 は以下の新機能を含んでいます。
1. プロビジョン種類追加
kusanagi provision コマンドを付けることにより、以下のプロビジョン種類を追加しました。
詳細は、KUSANAGIのプロビジョニングをご参照ください。
LAMP/LEMP
kusanagi provision に --lamp オプションを付けることで、LAMP/LEMP(Linux+PHP+Apache/NGINX+MariaDB)のプロファイルを作成します。
/home/kusanagi/プロファイル/DocumentRoot ディレクトリ以下にPHPアプリケーションを配置すると、そのままLAMP/LEMP環境としてご使用いただけます。
concrete5
kusanagi provision に --concrete5 オプションを付けることで、concrete5 をインストールしたプロファイルを作成します。
kusanagi provision 終了後、concrete5 のインストール を行うことで、concrete5 を使用できます。
Drupal8
kusanagi provision に --drupal8 オプションを付けることで、Drupal8 をインストールしたプロファイルを作成します。
kusanagi provision 終了後、Drupal8 のインストール を行うことで、Drupal8 を使用できます。
2. SSL機能拡充
kusanagi ssl に以下のオプションを用意しました。これによりSSL設定機能を集約し、また新機能を提供します。
詳細は、kusanagi コマンド sslの項目 をご参照ください。
- kusanagi ssl --email アドレス [profile]
Let's Encrypt によるSSL証明書を取得します(7.8からの機能)。 - kusanagi ssl --cert SSL証明書ファイル --key 鍵ファイル [profile]
別途取得したSSL証明書および鍵ファイルを使用して、SSLの設定を行います。 - kusanagi ssl --https [redirect|noredirect] [profile]
http接続時に、自動的にhttps にリダイレクトする設定を有効・もしくは無効にします。 - kusanagi ssl --auto [on|off] [profile]
Let's EncryptでSSL証明書の自動更新を有効・無効にします。この機能は、Lets' Encryptによる証明書を使用していない場合には何も行いません。 - kusanagi ssl --hsts [off|weak|mid|high]
hsts(HTTP Strict Transport Securiry)設定を追加します。
3. コマンドオプション追加
kusanagi initおよびkusanagi provision は、
対話的にパラメータ入力を行っていましたが、コマンドオプションを指定することでバッチ的に処理を行うことができます。
詳細は、KUSANAGIコマンドをご参照ください。
# kusanagi init --tz tokyo --lang en --keyboard ja --passwd Password --phrase Passphrase --dbrootpass Password --nginx --hhvm Checking KUSANAGI Version. KUSANAGI is already latest version. Applying Location: Asia/Tokyo. Set kusanagi user password using in software update. Generate kusanagi user ssh-key. use passprase("Passphrase") /root/kusanagi.pem.pub is moved to /home/kusanagi/.ssh/authorized_keys. /home/vagrant/.ssh/authorized_keys is added to /home/kusanagi/.ssh/authorized_keys. /root/kusanagi.pem is moved to /home/vagrant/kusanagi.pem. Password has changed. Change MySQL root password. use nginx Done. use hhvm Done. innodb_buffer_pool_size = 384M query_cache_size = 128M monit is already on. Nothing to do. KUSANAGI initialization completed Done. # kusanagi provision --WordPress --wplang ja --fqdn kusanagi.tokyo --no-email --dbname kusanagi --dbuser kusanagi --dbpass password kusana gi_html Target directory is /home/kusanagi/kusanagi_html. --2016-09-14 15:33:24-- https://ja.wordpress.org/latest-ja.tar.gz Resolving ja.wordpress.org (ja.wordpress.org)... 66.155.40.250, 66.155.40.249 Connecting to ja.wordpress.org (ja.wordpress.org)|66.155.40.250|:443... connected. HTTP request sent, awaiting response... 200 OK Length: 8402893 (8.0M) [application/octet-stream] Saving to: ‘wordpress.tar.gz’ 100%[=========================================================================================================================>] 8,402,893 3.28MB/s in 2.4s 2016-09-14 15:33:27 (3.28 MB/s) - ‘wordpress.tar.gz’ saved [8402893/8402893] Provisioning of kusanagi_html completed. Access kusanagi.tokyo and install WordPress! Done.
4. プロファイル削除機能追加
作成したプロファイルを削除する機能 kusanagi remove を追加しました。
このコマンドは、kusanagi provision で作成した、プロファイル、設定ファイル、データベースを削除します。
詳細は、KUSANAGIコマンドをご参照ください。
# kusanagi remove kusanagi_html Remove kusanagi_html config files ? [y/n] y Remove /home/kusanagi/kusanagi_html ? [y/n] y Remove kusanagi_html database ? [y/n] y Done.
5. その他
日本語メッセージ対応
localeを日本語にすることで、kusanagi コマンドで出力するメッセージが日本語で表示されます。
また、オンラインマニュアル(man kusanagi) も日本語で表示されます。
Zabbix 3.0
監視用にインストールしているZabbix agentを、2.2から3.0へ更新しました。