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KUSANAGI バージョンアップ情報 7.8.3-5

KUSANAGI バージョンアップ情報 7.8.3-5

KUSANAGI 7.8.3のバグフィクスを行った 7.8.3-5 がご利用いただけるようになりました。各クラウドで、新規にインスタンスを作成した場合は、KUSANAGIの初期設定のyumによるシステムアップデートを行うことによって、自動的に7.8.3-5にアップデートされます。
以前のバージョンをお使いいただいている場合は、root権限にて以下のコマンドを実行することで、7.8.3-5へのアップデートが可能となります。

# yum update -y kusanagi*

7.8.3-5 は以下のバグフィクスおよび修正を含んでいます。

  1. kusanagi monit での設定修正
  2. kusanagi ssl でのバグフィクス
  3. kusanagi provision、setting、ssl などでのオプションの扱い
  4. メッセージの追加

1. kusanagi monit での設定修正

kusanagi monit での設定を修正し、より正しく5xxの応答コードを検知するようになりました。

バージョンアップを行った際には、kusanagi monit config を実行し、monit の設定ファイルを再生成する必要があります。複数プロビジョニングしている際は、それぞれのプロファイルを指定して、 kusanagi monit config を実行してください。 また最後に、monitの再実行(kusanagi monit off; kusanagi monit on) を実行してください。

# kusanagi monit config [profile]
# kusanagi monit off
# kusanagi monit on

2. kusanagi ssl でのバグフィクス

Let's Encrypt によるSSL証明書を後から発行するコマンド kusanagi sslで、Let's Encrypt の生成に失敗したときに、WordPressの設定を誤って書き換えるバグがありました。
KUSANAGI 7.8.3-5 ではこれを修正し、Let's EncryptでSSL証明書の発行に失敗したときに、WordPressへの書き換え処理を行わないように修正しました。

3. kusanagi provision、setting、ssl などでのオプションの扱い

kusanagi provision、kusanagi setting、kusanagi ssl などの"-"で始まるオプションを扱うコマンドでは、定義されていないオプションを指定しても無視するだけでした。KUSANAGI 7.8.3-5 では、定義されていないオプションを指定した場合、エラーメッセージを表示して終了します。

4. メッセージの追加

kusanagi ssl、kusanagi httpsなどのSSL証明書の設定を行う処理では、httpdやnginxの再起動を行っていません。
これは、設定変更後に設定ファイルの確認を行い、SSL証明書の設定が正しく変更されているかを確認していただくためです。
KUSANAGI 7.8.3-5 では、これらhttpd/nginx の再起動が必要な場合、その旨メッセージを出すように修正しました。
「Please check nginx/httpd config files and restart.」というメッセージが出力されたときは、以下のように設定ファイルが正しいことを確認し、httpdもしくはnginxを再起動してください。

# httpd -t
# nginx -t
# kusanagi restart